犬や猫と暮らしていると、服やタオルについた抜け毛は毎日の悩みです。「洗濯機に入れれば取れるだろう」と思って回したら、洗い上がりにも毛が残っていた、という経験がある方もいるでしょう。
先に言ってしまうと、ペットの毛は洗濯機に任せるだけではすっきり落ちにくいものです。手軽な裏ワザを探す前に、順番を押さえるほうが近道です。この記事では、洗う前に毛を取る、衣類と洗濯機の表示に従って洗う、洗ったあとに洗濯機の中を確かめる、という3つの段階に分けて、無理のない落とし方をまとめます。
洗う前のひと手間:先に毛を取ってから洗濯機へ
いちばん効くのは、洗濯機に入れる前の作業です。東芝のタテ型洗濯乾燥機のよくある質問でも、砂や髪の毛、ペットの毛などは洗う前に取り除くよう案内されています。毛がたくさんついたまま入れると、ほかの洗濯物に移ったり、洗濯機の中に残ったりしやすくなります。
粘着クリーナーやブラシで表面の毛を取る
乾いた状態のうちに、粘着クリーナー(いわゆるコロコロ)や衣類用ブラシで表面の毛を取っておきます。ブラシは毛並みに沿って一方向に動かすと、毛が集まりやすく生地も傷めにくくなります。
ニットや起毛した生地は、粘着の強いテープで強くこすると毛羽立つことがあります。目立たない場所で試してから全体に使うと安心です。
量が多い日は、まず軽くはたいて大まかに落とす
ペット用の毛布やタオルなど、毛の量が多いものは、粘着クリーナーの前に軽くはたいて大まかな毛を落とすと作業が楽になります。屋外ではたくときは、周りの家や洗濯物に毛が飛ばないよう、場所と風向きに気をつけましょう。
インターネットでは、ウェットティッシュや台所用スポンジ、輪ゴムなどを洗濯槽に一緒に入れる裏ワザも見かけます。ただ、洗濯機に本来入れないものを入れると、排水の通り道やフィルターに詰まるおそれがあります。この記事ではおすすめしません。
洗うときのコツ:衣類と洗濯機の表示を先に見る
毛を取ったら、洗い方は衣類の洗濯表示と、お使いの洗濯機の取扱説明書に従うのが基本です。洗えるかどうかや、ネットに入れるべきかは、服と機種によって違います。
ペットの物は分けて洗い、洗濯表示に合わせる
毛が多いペット用の毛布やマットは、家族の衣類と分けて洗うと、ほかの服に毛が移りにくくなります。洗濯物が少ない日でも、毛の多い物はあとの回に分けて洗うなど、ほかの洗濯物と一緒にしすぎない工夫が役立ちます。
専用の洗剤を使う方法もあります。たとえばライオンペットの「ペットの布製品専用 洗たく洗剤」は、ペットの布製品の毛やニオイを落とすための洗剤として販売されています。ただし、メーカー自身が「すべてのニオイ・毛を落とすわけではありません」と書いているとおり、使えば毛がなくなるわけではありません。洗う前に毛を取る作業と組み合わせて使いましょう。
乾燥機を使う前に表示を確認する
乾燥機(タンブル乾燥)を使えるかどうかは、洗濯表示で決まっています。熱に弱い素材や、乾燥機にかけてはいけない表示の衣類には使わないでください。乾燥機能を使ったあとは乾燥フィルターにも毛がたまりやすいので、取扱説明書の手順で掃除しておきましょう。
洗ったあと:洗濯機に毛を残さないお手入れ
ペットの毛が多い物を洗ったあとは、洗濯機の中に毛が残っていないかを確かめましょう。毛やほこりがたまると、水の流れが悪くなる原因になります。
糸くずフィルターは説明書の手順で掃除する
糸くずフィルター(ごみ取りネット)の場所や外し方は機種によって違います。日立のよくある質問では、ドラム式洗濯機の糸くずフィルターに糸くずがたまったまま使うと、排水がうまくできなくなることがあると説明されています。また、掃除のあとはフィルターをしっかり取り付けるよう案内されています。
シャープの一部のドラム式(ES-HG90など)の案内では、フィルターを外すときに電源プラグを抜き、水を受ける容器を用意して、少しずつゆるめて外す手順が示されています。フィルターの近くに水が残っていることがあるため、いきなり大きく開けないことが大切です。
どのメーカーでも、外し方・掃除の頻度・取り付け方は、お使いの機種の取扱説明書がいちばん確かです。ペットの物を洗った日は、説明書の目安より早めにのぞいてみると、毛のたまり具合が分かります。
洗濯槽の中とゴムパッキンも目で確かめる
洗い終わったら、洗濯槽の内側やドラム式のドアのゴムパッキンに毛が残っていないかを見て、乾いた布で取り除きます。残った毛をそのままにすると、次の洗濯で別の服につくことがあります。
エラー表示が出たり、水がうまく抜けなかったりするときは、無理に分解せず、取扱説明書の対処方法を確認するか、メーカーの窓口に相談してください。
まとめ
ペットの毛は、洗濯機だけですっきり落とすのが難しい汚れです。洗う前に粘着クリーナーやブラシで毛を取り、衣類の洗濯表示と洗濯機の説明書に従って洗い、洗ったあとはフィルターと槽の中を確かめる。この3つを習慣にすると、服にも洗濯機にも毛が残りにくくなります。
参考にした情報:
